先日,今年の司法試験の合格発表が行われました。
今年は1850人が合格し,新たに司法修習生となる資格を得ました。
私は,これまで3年間,立命館大学の法科大学院で実務家として後輩たちの指導,育成のお手伝いをしてきました。
具体的には毎週1回3時間ほど,正課の授業が終わった後で,
ゼミという形で司法試験の過去問や問題集などを解いてもらいその答案を添削していました。
添削といってもあくまで法律家として最低限必要なスキルとしての条文解釈の手法や,事実認定のやり方,
未知の論点に対するアプローチの方法など,本当に基礎的な内容です。
だから指導と言っても大学教授のようなお偉いさんではないですよ
でも,こんな私にでも一部に熱狂的なファンがいたりするんですよこれが! 😳
例年私のゼミは,何故か最初から最後まで全員男ばっかりなのですが… 😯
他のゼミはもうちょっと女性もいたりするらしいんですが…何でなんですかねぇ…。
ま,それはおいて置いて,その教え子たちが無事合格したので祝賀会でお祝いしてきたのです。
場所は京都二条城のすぐそば,ANAクラウンプラザホテルです。
実はこの場所,私自身が司法試験に合格したときにも合格祝賀会を開いて頂いた場所なんですね。
立命館は毎年ここです。なので,ここに来る度に自分が合格したときのことを思い出して感慨深いものがありますね。
私は弁護士になってすぐから立命館で後輩の指導をさせて頂いてきました。これまで,たくさんの受験生を指導してきましたが,さすがに司法試験。私の力不足もありなかなか皆さんを合格させてあげられず歯痒い思いばかりしてきました。
今年も,残念ながら多くの受験生たちが涙を飲みました。ただ,捲土重来を期して既に来年の合格のため動き出している彼らを見ると頼もしく思えます。
一方で,合格の喜びに浸る方々もおられます。教える側としては受かった方には全力でお祝いせねばなりません。そして残念だった方には全力で励ましてやらなければなりません。気持ちの切り替えが難しいですね。
そんな感傷の中,パーティーは進みます。
今年は,3人の合格者が私の元に集まってくれました。
3人とはいえ,全員が私の指導をみっちり1年間通して受けたわけではありません。
私は1年間通年のゼミをやっていましたが,他にも2ヶ月程度の民法だけに特化したゼミもしていましたので,
その短期ゼミの出身の方もおられました。
でも,パーティーでわざわざ「お世話になりました!」とご挨拶に来てくれると本当に嬉しいものです。
あ,全員ちゃんとブログにあげる許可はとってありますよ 😆
弁護士を取り巻く環境は現在激変の最中にあり,昔のように資格さえ取れれば一生安泰,とのんびりしていられる時代ではありません。
今後ますます弁護士の数は増加し,一定の弁護士は淘汰されていくでしょう。私もそうかもしれません。そういう意味では受験生にとっては勉強のモチベーションを維持するのが難しくなっているかもしれません。
ただ,まだまだ短い私の弁護士キャリアの中だけでも,弁護士をやっていて本当に良かった,苦しい受験生活を乗り越えて本当に良かった,と言える経験はいくらでもあります。
なので,私は受験生たちにははっきりと胸を張っていつもこう言っています。
「弁護士の仕事はおもろいで!」
「今はしんどいやろうけど,苦労するだけの価値はあるで!」
「はよ受かって一緒に仕事しよ!」
もしこのブログを見ている受験生の方がおられましたら,是非頑張って合格してください。
そしていつか法廷で相まみえようではありませんか。